小さな君が好きすぎて


「はぁ...」
って、あたしは何回ため息をついたのか。

そんなあたしをみて、

「なーにため息ついてんだよ。幸せ逃げるぞ??
つか、前髪とめて。」
ほい、と河野君はあたしにピンを渡した。

誰のせいだと思ってんのよ。
そんなことを思いながら あたしは彼の前髪に触れる。

わ、すごいさらさらしてる...
睫毛、長いなぁ。目つぶってると女の子みたい。
近くで見ると,本当に綺麗な顔してるなぁ...

すると、彼の大きくて クリっとした瞳がいきなり開き、あたしを捉える。

どきっ...
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