小さな君が好きすぎて



「ひなちゃんっ!」

細くて透き通るような綺麗な声が、あたしの名前を呼ぶ。

「わ、まお!おはよう。」

あたしより全然小さい彼女は、あたしと同じクラスの坂木 まお。
寒いせいか、顔を赤くして上目遣いであたしを見上げる。

「あぁぁぉあ...かわいいっ!」

あたしは彼女の可愛さに耐えきれず、思わず抱きついた。

「いつも言ってるけど、そんなことないよー!」

照れてるのか、さっきより真っ赤になって言った。

< 5 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop