俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
「琴乃さん?」
「なに?」
そのままの状態で会話する二人。
「こんなんで、今更カッコイイことなんか言えないけど。」
「うん。」
「こんな俺だけど、いつもそばに居て、応援してくれないかな?」
「…」
琴乃は冷静に、そっと慶太から離れてみせた。
「俺、琴乃さんが応援してくれるなら、頑張れる気がするんだ。」
「でも、」
「今日はこんなだったけど、これから、いつも一緒なことにさえ慣れれば、緊張もしないで、本来の俺を…琴乃さんに見せられる。」
「慶太君。」
「だから!…だから…」
「…ごめんなさい!」
慶太は、ずっと温めてきたものを、一瞬にして、押しつぶしてしまったような…
そんな脱力感に襲われていた。
そして、琴乃にしても、
駿祐からのメールに、まともに返信できずにいた。
「最近、琴も忙しいみたいで、ろくにメールもよこさねーよ。」
何気なく呟いた駿祐の言葉に、
紺野は内心、異常に反応していた。
あれ以来、慶太と連絡が取れずじまいで、気にはなっていた紺野だったが、
駿祐の、その一言で、
琴乃との間に、何かがあったことを察知すると
まずは、琴乃にメールを送ってみることにした。
最初は世間話から入っていき、
先に、慶太の話題を切り出したのは、紺野の方だった。
「なに?」
そのままの状態で会話する二人。
「こんなんで、今更カッコイイことなんか言えないけど。」
「うん。」
「こんな俺だけど、いつもそばに居て、応援してくれないかな?」
「…」
琴乃は冷静に、そっと慶太から離れてみせた。
「俺、琴乃さんが応援してくれるなら、頑張れる気がするんだ。」
「でも、」
「今日はこんなだったけど、これから、いつも一緒なことにさえ慣れれば、緊張もしないで、本来の俺を…琴乃さんに見せられる。」
「慶太君。」
「だから!…だから…」
「…ごめんなさい!」
慶太は、ずっと温めてきたものを、一瞬にして、押しつぶしてしまったような…
そんな脱力感に襲われていた。
そして、琴乃にしても、
駿祐からのメールに、まともに返信できずにいた。
「最近、琴も忙しいみたいで、ろくにメールもよこさねーよ。」
何気なく呟いた駿祐の言葉に、
紺野は内心、異常に反応していた。
あれ以来、慶太と連絡が取れずじまいで、気にはなっていた紺野だったが、
駿祐の、その一言で、
琴乃との間に、何かがあったことを察知すると
まずは、琴乃にメールを送ってみることにした。
最初は世間話から入っていき、
先に、慶太の話題を切り出したのは、紺野の方だった。