俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
そして、慶太との間に、距離も感じた。


それは、慶太が琴乃のそばから離れた時に気が付いた。


「琴乃ちゃーん。久しぶりだね。」

まるで、タイミングを見計らったように、話しかけてくる紺野。

「だね!元気?」

「に見える?利発そうになったと思いませんか?」

「あ〜、残念なことに、全く…」

「あ〜あ。仲良くふたりで登場しちゃってさ!亜希も連れて来るものかと思ったのになぁ!」

「忙しいんだって!」

「ハロウィンの時は来たんだけどな、アイツ。」

「クリスマスと比べないでしょ、普通。」

「だって、早めにやってんのに?」

「連休だもん!」

「ふ〜ん。じゃあ、おまえ等は何?」

「それは!…まだ、高校生だし…」

「おっと、地雷を踏んでしまったか?しかも、不発弾。セーフ俺!」

「ふん!亜希のこと、そんなに気になるなら、もっと早くゲットしとけば良かったじゃん!」

「…何それ?仕返しのつもり?」

「地雷じゃないよ。ストレートに気持ちは伝えなきゃ!紺野の言葉は、いつも心を隠し過ぎなんだよ。」

「琴乃ちゃんに言われたくないよ!」

「確かに!でも、案外、皆そんなもんだよね…」

「なんか、“今は幸せです”って感じだな。」

「え、あたし?」

「うん。な〜んか、邪魔したくなるんだよな〜、そーゆーの、俺。自分が今こんなだから!」

「それ、受験ノイローゼってやつ?」
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