俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
第五章 再会の街
続・再会
1月も終わりに近づいた頃
寺岡家に届いた手紙の中に
一通のハガキが目についた。
それは、駿祐宛ての
中学の時のクラス会の案内状で、
誰よりも先に、それを見つけた慶太は、
他の手紙をリビングのテーブルに置くと、
ハガキは持ったまま、
自分の部屋へと上がっていった。
『やりました〜!この春、俺も晴れて大学生になれることとなりましたぁ!』
今では、紺野が喜びを分かち合えるのも
駿祐だけとなっていた。
『お疲れ〜!ま、浮かない程度に頑張ってくれ。』
『お祝いはクラス会の時でいいぞ!!行くだろ?』
時間のかかった返信のわりには
『わかんね』の
短い文章のメールに
『おまえ、成人式にも来なかったじゃん。ま、顔合わせづらいヤツもいるけど、会いたいヤツもいるだろうから、気にせず帰って来い!俺は歓迎してやるから!』と
水泳での自分の今の状況や、琴乃とのことで、気まずいに違いないと考える紺野だったが、
ただ単に、クラス会のことを知らなかっただけの駿祐だった。
でも、家から何も連絡が無かったことに、
誰の仕業かは、ピンときていた。
その慶太の気持ちをくんで、
欠席するつもりでいた駿祐だったが、
わざわざ、寮にまで迎えに来た紺野に負けて、
急遽、顔を出すこととなったのだった。
なんだかんだと皆に囲まれ、楽しそうで安心する紺野だった。
寺岡家に届いた手紙の中に
一通のハガキが目についた。
それは、駿祐宛ての
中学の時のクラス会の案内状で、
誰よりも先に、それを見つけた慶太は、
他の手紙をリビングのテーブルに置くと、
ハガキは持ったまま、
自分の部屋へと上がっていった。
『やりました〜!この春、俺も晴れて大学生になれることとなりましたぁ!』
今では、紺野が喜びを分かち合えるのも
駿祐だけとなっていた。
『お疲れ〜!ま、浮かない程度に頑張ってくれ。』
『お祝いはクラス会の時でいいぞ!!行くだろ?』
時間のかかった返信のわりには
『わかんね』の
短い文章のメールに
『おまえ、成人式にも来なかったじゃん。ま、顔合わせづらいヤツもいるけど、会いたいヤツもいるだろうから、気にせず帰って来い!俺は歓迎してやるから!』と
水泳での自分の今の状況や、琴乃とのことで、気まずいに違いないと考える紺野だったが、
ただ単に、クラス会のことを知らなかっただけの駿祐だった。
でも、家から何も連絡が無かったことに、
誰の仕業かは、ピンときていた。
その慶太の気持ちをくんで、
欠席するつもりでいた駿祐だったが、
わざわざ、寮にまで迎えに来た紺野に負けて、
急遽、顔を出すこととなったのだった。
なんだかんだと皆に囲まれ、楽しそうで安心する紺野だった。