俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
「なんだかんだ、兄弟って似るんだよなぁ。」
「ねぇ、駿祐は今、琴乃のこと追って行ったんだよね?」
「…たぶん。」
「まだ、好きなの?」
「それは分かんねーけど、気にはなるんだろ?だって、考えてみ!元カノの今の男が弟だぜ!俺なら耐えられないよ。」
「えー、ドラマチックじゃん!」
「俺、二人の神経、ちょっと疑ちゃうよ。」
「それほど好きってことだよ!」
「そりゃあさ、俺、冗談やカマかけるつもりで“好きなら応援するぞ”とかって言ったよ!…でも、慶太にはがっかりだよ。」
「どした?」
「…勝負したんだ!琴乃を賭けて、あの二人。ま、慶太の不戦勝だったけど!」
「なんで!?」
「駿祐、怪我で大会に出れなかったから。」
「それ、琴乃は知ってんの?」
「さあー?」
「知らないよ、きっと!だって、そんなの一番琴乃の嫌いそーなことだもん。」
「俺はさ、慶太なら、勝負をやり直すと思ったんだ…そんなの勝ちって言えねーだろ!」
「待って!駿祐はソレで納得したの?」
「言い出したのも、ルール決めたのも駿祐だから。」
「ちょっ!…なにカッコつけてんだか、もう!バカなんだから!!」
こうして、今現在、
琴乃と慶太がつきあっている、そのきっかけを知ることとなった亜希も、
今大会での駿祐の、
ある意味、“勝利なのでは?”とも思える健闘に
感動せずにはいられなかった。
「ねぇ、駿祐は今、琴乃のこと追って行ったんだよね?」
「…たぶん。」
「まだ、好きなの?」
「それは分かんねーけど、気にはなるんだろ?だって、考えてみ!元カノの今の男が弟だぜ!俺なら耐えられないよ。」
「えー、ドラマチックじゃん!」
「俺、二人の神経、ちょっと疑ちゃうよ。」
「それほど好きってことだよ!」
「そりゃあさ、俺、冗談やカマかけるつもりで“好きなら応援するぞ”とかって言ったよ!…でも、慶太にはがっかりだよ。」
「どした?」
「…勝負したんだ!琴乃を賭けて、あの二人。ま、慶太の不戦勝だったけど!」
「なんで!?」
「駿祐、怪我で大会に出れなかったから。」
「それ、琴乃は知ってんの?」
「さあー?」
「知らないよ、きっと!だって、そんなの一番琴乃の嫌いそーなことだもん。」
「俺はさ、慶太なら、勝負をやり直すと思ったんだ…そんなの勝ちって言えねーだろ!」
「待って!駿祐はソレで納得したの?」
「言い出したのも、ルール決めたのも駿祐だから。」
「ちょっ!…なにカッコつけてんだか、もう!バカなんだから!!」
こうして、今現在、
琴乃と慶太がつきあっている、そのきっかけを知ることとなった亜希も、
今大会での駿祐の、
ある意味、“勝利なのでは?”とも思える健闘に
感動せずにはいられなかった。