俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜

紺野の場合

亜希から聞いて、気になって…
と言うより、
責任を感じて仕方がなかった紺野は、
久しぶりに、慶太と連絡をとてみることにした。


そして、部活終わりに、サーフショップへ顔を出した慶太は、
少し、照れ臭そうに歩み寄っていく。


「うい〜す。お疲れ!」

まずは紺野から声をかける。


「俺、来月から復帰しよっかなぁ、ここ。」


ボードをさすりながら、目を合わさない慶太。


「お〜い、いつまでそーやって目をそむけてるつもりだ?」


そう言われてから、紺野の顔を見て、

「…久しぶりっす。」

と、軽く会釈をした。


「若いっすねぇ紺野くん。なんか、パワーアップしたって感じが…」

「ほら、大学1年生ですら!俺!」

「そーっすよね!どーすっか?」

「あいつらと違って、始まったばっかだから、気楽だよぉ。」

「え?3年って、なんか違うんすか?」

「とくに来年は色々あんだろうなぁ。就活に、卒業論文、ま、学科にもよるんだろうけど…て言うか、そのへんは琴乃から聞け!」

「…話ってなんですか?」

「ああ。駿祐、今年のインカレは暴れまくるだろうなぁ。3年分。」

「はあ。」

「ごめん。去年の怪我の話、琴乃の耳に入ったらしい。」

「…そーっすか。」

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