俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
だからといって、
プールで、何をするワケではないが
琴乃の泳ぎを遠目に見ては、
タイミングをはかって、アドバイスをする駿祐の、そばには必ず、
知ってか知らずか、
紺野の姿があるのだ。
そのおかげで、
誰も、ふたりをヒヤかしはしなかった。
サッカーでも、野球でもなく、
まるで、映画でもに行くかのように、
有名選手が出る、競泳大会の観戦に誘われた時も、
なぜか、紺野と3人だった。
紺野は、お調子者で有名な男で、
いつしか、
“琴乃ちゃん”と呼ばれていることに、
あまりに自然で、気づきもしなかったが、
「あんたは、馴々しいの!」と、
煙たがる亜希にさえ、
「亜希ちゃん!女の子はもっと、お淑やかにしないと、モテないぞ!」
とか、言えるようなヤツだった。
夏は、風邪の心配がないからと、
クラブ帰りの駿祐は、
駅の近くからメールをして、
塾帰りの琴乃を引き止めた。
駿祐はもちろん、
琴乃も、部活に塾にと忙しく、
いつも、メールをするばかりの二人だったが、
はじめて、ふたりで外で会い、
ただ、
話をしながら歩いて帰った。
そんな日が、何度か続いたある日、
紺野という存在が、なんなのか、知ることとなった。
プールで、何をするワケではないが
琴乃の泳ぎを遠目に見ては、
タイミングをはかって、アドバイスをする駿祐の、そばには必ず、
知ってか知らずか、
紺野の姿があるのだ。
そのおかげで、
誰も、ふたりをヒヤかしはしなかった。
サッカーでも、野球でもなく、
まるで、映画でもに行くかのように、
有名選手が出る、競泳大会の観戦に誘われた時も、
なぜか、紺野と3人だった。
紺野は、お調子者で有名な男で、
いつしか、
“琴乃ちゃん”と呼ばれていることに、
あまりに自然で、気づきもしなかったが、
「あんたは、馴々しいの!」と、
煙たがる亜希にさえ、
「亜希ちゃん!女の子はもっと、お淑やかにしないと、モテないぞ!」
とか、言えるようなヤツだった。
夏は、風邪の心配がないからと、
クラブ帰りの駿祐は、
駅の近くからメールをして、
塾帰りの琴乃を引き止めた。
駿祐はもちろん、
琴乃も、部活に塾にと忙しく、
いつも、メールをするばかりの二人だったが、
はじめて、ふたりで外で会い、
ただ、
話をしながら歩いて帰った。
そんな日が、何度か続いたある日、
紺野という存在が、なんなのか、知ることとなった。