俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
次の日も、また次の日も、

駿祐とは連絡がつかず、

それでも、返信の催促メールを送り続けた。


当日になっても、メールはない。


居た堪れなくなって、
琴乃は、駿祐の家へと向かった。


すると、弟が出てきて、
まだ、学校から戻ってないと言う。


ならばと、駅へと向かい、
混みあう、駅の正面で、
駿祐を待つことにした。



『今、駅前に居ます。』

『まだ泳いでるの?』

『間に合わなくてもイイから、待ってるよ!』


何度も送信しつづけた。

その時、

改札から、高校の友達が、数人、姿を見せた。

「あれ?どうしたの?」

「うん、まだ、帰って来れないみたいで」

「彼氏だっけ?」

「そんなんじゃないんだけど…」

「…会場って、あっち?」

「うん。この人混みについて行けば、大丈夫!」

「了解!」

「ごめんね〜!ホントに。気を付けてね!」

「大丈夫、大丈夫!」


琴乃は、友達と出くわしたことも、メールにして送った。

そうでもしてないと、落ち着かなかったのだ。

すると、

『イイから、そいつらと行ってこいよ』


やっと返事が返ってきた。
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