俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
「ども。」
そう一言だけ言って、
つい、目をそらす琴乃に対し、
「前に一度…プールに来てくれましたよね?」
(あれ?…そこ?)
慶太は、覚えていないのか?
それとも、
あえて、気付かないフリをしてくてたのか?
「あの日だけでしたよね。もっと来てくれれば良いのに。」
「あたしは…あんまり、見本にならない先輩だから。」
「そんなことナイですよ!やっぱ、緊張感が出ますから。」
「それこそ、君のお兄さんが来た方が…ねぇ…」
琴乃が、言葉をつまらせたその隙に、
「へー!後輩思いなのは、俺だけかと思ってた。」
上手く会話に入ってくる紺野の機転は、今でも健在だった。
「藤崎とかも来たか?」
「あ〜、何度か来てくれましたよ。」
「アイツだって忙しいのになぁ。」
「紺野くん、今年も来てくれるんすよね!」
「もう、俺が関わった後輩も居ねーしなぁ。極めつけに、顧問も変わるとなると、ちょっとな〜。」
「紺野は受験で、それどころじゃないんだよねぇ!」
「じゃあ、琴乃ちゃんだって、どうなんだよ!」
「うん、まあ…目星はつけたけど…」
「先輩方、やめましょ!今、俺、マジでその手の話…シビアなんすよ。」
「あ、だよなぁ…悪ィ!」
「でも、水泳は続けるんでしょ?」
「琴乃ちゃん、それはさぁ」
そう一言だけ言って、
つい、目をそらす琴乃に対し、
「前に一度…プールに来てくれましたよね?」
(あれ?…そこ?)
慶太は、覚えていないのか?
それとも、
あえて、気付かないフリをしてくてたのか?
「あの日だけでしたよね。もっと来てくれれば良いのに。」
「あたしは…あんまり、見本にならない先輩だから。」
「そんなことナイですよ!やっぱ、緊張感が出ますから。」
「それこそ、君のお兄さんが来た方が…ねぇ…」
琴乃が、言葉をつまらせたその隙に、
「へー!後輩思いなのは、俺だけかと思ってた。」
上手く会話に入ってくる紺野の機転は、今でも健在だった。
「藤崎とかも来たか?」
「あ〜、何度か来てくれましたよ。」
「アイツだって忙しいのになぁ。」
「紺野くん、今年も来てくれるんすよね!」
「もう、俺が関わった後輩も居ねーしなぁ。極めつけに、顧問も変わるとなると、ちょっとな〜。」
「紺野は受験で、それどころじゃないんだよねぇ!」
「じゃあ、琴乃ちゃんだって、どうなんだよ!」
「うん、まあ…目星はつけたけど…」
「先輩方、やめましょ!今、俺、マジでその手の話…シビアなんすよ。」
「あ、だよなぁ…悪ィ!」
「でも、水泳は続けるんでしょ?」
「琴乃ちゃん、それはさぁ」