俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
「どした?」

「あのさ…もう、琴乃と話したか?」

「え?あー、まだ!亜希ちゃんから上手く伝えてもらおうかと」

「俺が!…自分で言うよ。そのほうが早い。」

「おっと、何か、お急ぎですか?」

「集中したいんだよ!おまえがヘンなこと言うから…」

「悪い悪い!…じゃあ、健闘を祈るよ。」

「ああ?」

「もちろんインハイのことだよ!…じゃあな!」



紺野との電話を切ったあと、そのまま、

何からどう話せば良いのかを考えながら、
駿祐は、しばらくケータイを睨みつけていた。


そして思ったことが一つ。

(ケータイ変えてねーのかな?アドレスなら、あのまんまか?)


メール画面にして、琴乃のアドレスを検索すると、

止まっていた指が、
ようやく動きはじめた。



シャワーから戻った琴乃は、
一段落ついてからケータイを手にする。


受信マークを見て開いてみると、
それは、高校の友達からの、自分報告だった。


それでもマークは消えず、次のボタンを押した時、

目に飛び込んできた文字に
琴乃は目を疑った。


突然、胸の鼓動が高鳴りはじめ、

恐る恐る、本文を開いた。
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