俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
「そのために、水泳部に所属したんだもんねぇ。」

「なのに去年もダメで、種目変えて、一から調整しなおして…それでダメならそこまでだし、大舞台に立てたなら、少しは目標とする人に近づけて、どう進むべきかがハッキリ見えてくるんじゃないかって…」

「そっかー。じゃあ、またまた、将来が見えてきたってワケだ!」

「思い知らされるかもしれない…自分の限界を…」

「な、何言ってんの?」

「…応援してくれるのか?」

「当たり前でしょ!」

「どんな結果でも?」

「うん。ずっと、応援してるよ!今までも、これからも、ずっと…」

「…」

「だから、頑張って!精一杯、自分のために泳いできてよね!」

「琴!」

「ん?」

「…ごめんな…あの時、俺…」

「ちょっと、なぁに?今そんな話してる場合じゃ」

「自信が無かったんだ!…俺…」

「…」

「インハイが終わったら、今の俺の全部で、おまえに言いたいコトがある!」

「…!?」

「3年前から言えずにいたコト、ちゃんと伝えたいんだ!…それなりの結果を持って。」

「……う…ん。」

「終わったら電話する!」

「あの、あたしね」

「イイんだ!…ずっと決めてたコトだから」

「多分、会場に居るから」

「へ?…そうなの?」

「うん、亜希と!…紺野も一緒かな?」

「紺野も?…!…やられた〜!」

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