俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
あの大会が終わったのちに、
駿祐は琴乃のもとへとやって来た。


「4位だった。」

「知ってる。」

「本当は3位くらいねらってたんだけど…」

「え〜。」

「マジだって!」

「なんで1位を目指さないワケ?」

「…そーゆーコトか…」

「そーゆーコト!」

「…」

「…」

「うん!…1位じゃなかったけど…えーっと……俺とつきあってください!」

「…でも、学校違うし」

「関係ない。」

「だって、駿のこと好きな子がいっぱい」

「関係ないって!」

「でもぉ。」

「イヤか?」

「そうじゃないよ!そうじゃないけど…」

「俺は、あの時、自分が嫌だった!」

「え?」

「おまえの気持ちを求めただけで、自分の気持ちを伝えることができなかったから…だから、ずっと気になってたんだ!」

「…」

「おまえが好きだ!」

「…」

「今までも、つきあった子はいたけど、なんか違うっていうか…」

「…そうなんだ…」

「…おまえは?」

「あたしは…」

「彼氏とか…いるの?」

「うううん!好きな人もいないし!」

「…ヤダなーって思ってたんだ…おまえが他の男と、手をつないだり、寄り添って…」
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