俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
「あはは、残念ながら、全く無いやぁ、そーゆーの」

「これからだって分かんねーじゃん。」

「んー。友達はね、写真撮る時とか、肩とか腕を組んだりしてるけど、あたしはホラ、背が低いから、頭に肘を置かれたりしてさ」

「嫌なんだよ!」

「!」

「そいつは、おまえねらいかも知んねーじゃん!」

「かい被りすぎだって!ただの友達だよぉ。」

「見えないから確信が欲しいんだよ!だから、つきあおう、俺達!」

「駿、」

「今度はウマくいく…イヤな思いさせないから!何でも話すし、だから何でも言って」

「駿!」

「え?」

「……好きだよ…あたしも」

「…」

「でも、忘れる努力してた。じゃないと、紺野や亜希が気を使うし…一時期、ふたりを避けてたから。」

「あ、ごめん…」

「その時はね、本当に彼氏でもつくろうかって思ったよぉ。」

「オイ。」

「そう都合良くは相手が現れなかったけど。」

「でも…イイ話があるんだろ?」

「?何それ?」

「…」

「何か知ってる?」

「いや、」

「紺野から?あ、まさか慶太くんから聞いた?」

「はぁ?」

「違うの?」

「何で慶太?」
< 70 / 238 >

この作品をシェア

pagetop