俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
水泳部引退後、
駿祐はクラブへと戻り、選手権を目指していた。


駿祐にとって、個人4位という成績は、
満足するにも、諦めることもできない結果で、
一層、闘志に火を点けることとなった。


そのまま、大学にも進めるのだが、
他からも推薦の話を貰っている駿祐から、

東京の大学での、寮生活の話も聞かされている琴乃。


家から通えない距離ではないが、
それが、ルールなら仕方がない。


まだ、はっきり決まったわけではないけど、
駿祐の進路は、何の心配もなかった。


問題は琴乃の方だ。


本格的に、受験勉強に入る前に、

ふたりのことの報告がてら、
紺野や亜希と一緒に、どこかへ遊びに行くことになり、

紺野の案で、リゾートプールに行く運びとなった。



水着になることに、何の抵抗のない3人だったが、
亜希の水着姿に、紺野は悩殺!


琴乃も、その日が初めて、競泳用ではない水着を、
駿祐と紺野に披露したこととなった。

が、誰もそこにはノータッチ。

もちろん琴乃は、そんなこと、気になどとめない…。



「なんだよなぁ。結局そーゆーコトになってんだもんなぁ。」


ひとつの浮き輪に、ふたりで掴まって流されている、駿祐と琴乃を見て、紺野が呟いた。


「寺岡は琴に付きっきりだよね。」
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