私を、楽しませてよ
二章
私の名前は西条ルル
腰まである黒髪に、少しつり目
自分で言うのもなんだけど、美人だ
別にナルシストって訳ではない
よく告白されるし、回りにも美人と言われる
今私は仕事が終わったところだ
RIGYEというファッションブランドの
店員をしている
ル「お疲れさまでした」
店の外に出ると冷たい風が頬を刺す
あまりの寒さにため息が出る
そのため息でさえも、白い
そのまま家路には向かわず
いつもの待ち合わせ場所に向かう
?「あ、ルル!こっちこっち」
声の方を見ると、男性がこちらに走ってくる
私も手を振る
ル「ごめん、待たせた?」
?「へーき」
私を待ってたのは恋人の黒田カイ
ふわふわした茶髪に、クリクリの目
一言で言えばイケメン
へーきと言っているけれど
頬が真っ赤
手も冷たい
ル「フフッ」
カ「ん?何?」
カイが不思議そうにこちらを見る
ル「何でもない」
自然と繋がる手
それを見てまた笑う
そのままレストランへ向かう