名のない種族
「そう本よ。本には外の世界のことが書いてあったわ。例えばでてくる人、1人ひとりに"名前"というものがあったわ。」


「名前…?」


少女のいっていることがわからないのか少年は再び不思議そうな顔で少女をみた。


「そうよ、No.5。私達には番号しかないわ。
でもね、本の中の人達には一人一人番号ではない“名前”というものがついているの。でね、私思ったのよ!私達も“名前”というものをつけてみない?」


「面白そう…だね。」


No.0の興味津々な顔をみてそういいながらNo.5は微笑んだ。


それを見たNo.0も微笑みながら2人で名前を決めていった。

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