伝え忘れた想い。


「そうですね…別にあたしたち付き合ってる訳じゃないですから」



「いいのよ、そんな隠さなくって。

幸子ちゃんを見てたらどれだけリンダくんのことを好きか分かってるから」



真っ向に否定しても竹村さんは何時もニコニコとリンのことを言ってくる。


たぶん否定しても伝わってない。





そして、この男リンダ先輩もだ。



「よっ、コウコ」



「サチコだって言ってんでしょ…この単細胞」



「幸せな子と書いて、コウコじゃん。あと先輩にタメ口使うな」



何回言っても言うことを効かないバカだ。




「ほら、さっさとレジしろよ。客だぞ?」



客と言われたら何も言えないのが悔しい。



「こんばんわ、リンダくん」



「あ、こんばんわ!」



レジを打っているあたしを間に竹村さんとリンダ先輩が話す。


なにこの図…。


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