伝え忘れた想い。
もう1度金森は深呼吸した。
「ねぇ、庄司。あんたも前に進まないと違う意味であんたの人生も終わっちゃう」
最後に見たリンダ先輩の笑った顔を思い出す。
「ねぇ、金森…あたしリンダ先輩に告白したかったよ」
伝えたかった。
大好きだって、
いつも送ってくれる優しい所も、
メールで心配してくれる所も、
バイト頑張ってる姿も、
学校で見る後ろ姿も、
何もかも大好きだって、
伝えたかった。
ちゃんとリンダ先輩の顔を見て伝えたかった。