ふたりの時間
『外見ばっか。それじゃさっきの若いこと変わらないじゃない。肝心なのは中身でしょ?』
ええ!?
何てこった!今のじゃダメだったんだ。
恥ずかし損した気分だ。
気分じゃない。恥ずかし損だ!
失敗した。
そう思うと自然にため息がでてしまった。
「はぁ。」
あっ!まずい!
気付いた時には遅かった。
目の前では目をうるうるさせたハニーが
恨めしそうに俺を睨み付ける。
『ため息ついた!めんどうだと思ってるんでしょ!』
「ちがっ…」
『私だってこんな話したくないけど。だけどもっと仲良くなりたいもの!
こないだだって雑誌の女の子のページジィッと見てるし。』
遂にハニーの目からは涙がこぼれた。