妖しがりて寄りてみるに
「ふぅ〜〜〜」
湯舟にゆっくり浸かる。
この家のお風呂も、とんでもなく広い。
まるで大浴場。
入り口に札があって、誰かが入ってるときは、「入浴中」にするみたい。
これだけ広い家だったら、そうでもしなきゃいけないんだろうな。
もしかしたら、昔旅館だったのかもしれない。
聞いてみようかな…
「あ!」
私は、篤くんにメールするのをすっかり忘れていた。
お風呂から出たら、着いたよってメールしてみよう。
圧倒されっぱなしの心が、すこし明るくなった。
メールしたら、蓮くんの部屋に行ってみようかな。
もしかしたら、気が合うかもしれないし。
前向きに
前向きに
せっかくの状況を楽しもう。