妖しがりて寄りてみるに

蓮くんの細くて冷たい指が、私の肌の上を滑っていく。


頭の先から、足の先まで
まるで大事なものを扱うように、ゆっくりと撫でる。



私は、蓮くんの思うがまま。

触られてるとこが気持ちよくて堪らない。



蓮くんは全身を優しく撫でて手を離し、素早く自分の浴衣の帯を解いて私を引き寄せた。


蓮くんの浴衣に一緒に包まれた私の体は、細い蓮くんの体に張り付くようにひっついている。

そのまま、ソファーに寝かせられ、蓮くんに押し潰されるように深い深いキスを何度も繰り返した。



蓮くんの、体が、指が、舌が…私の頭を真っ白にさせる。


耳、首筋、胸、ふともも、足の指先。
体のすべてを蓮くんは舌でなぞっていく。


私の瞳は、あまりの快感に涙で充たられていた。



その時、下半身に違和感と、鈍い痛みを感じた。

痛さに顔が歪むけれど、私は蓮くんに応えたくて、必死に蓮くんの体に抱きついた。


蓮くんが動きやめたとき、私は蓮くんと一つになったことを悟った…


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