青春桜花!
あれから一時間程過ぎただろうか。ふと彼女の方に目を向けた。彼女は、相変わらずみずたまりを覗きこんでいる。
…あれ?
横に一緒になってみずたまりを覗きこんでいる男児がいた。隣のクラスのユリ組のバッジをつけていた。
気になった私は、彼らにそっと近づいてみた。するとこんな会話が耳に入ってきた。
「みづきちゃんは、神様だね。」
「どうして?」
「だってさ、みんなが知らないもうひとつの世界を簡単に見つけちゃうんだもん。」
「初めて言われた。」
「うそだぁ。じゃあ、みんなはバカだね!神様とお友達にならないなんて損じゃん!」
「おともだち?」
「うん!お友達!ダメ?」
「ううん、いいよ!」
「やった!じゃあ、僕が、神様のお友達第一号!」
彼女の笑顔を私は初めて見た。
…こんな顔、するんだ。
初めて知った。
猛勉強し資格をとり念願の幼稚園教諭となった。でも子どもをみる目は幼児以下だと思い知らされた。
私は、彼女達の後ろにかがんだ。みずたまりは、もうひとつの青空と流れる雲を鮮明に写し出していた。
「先生にもみずたまりの向こう教えてよ。」
そこには虹が掛かっていた。
…あれ?
横に一緒になってみずたまりを覗きこんでいる男児がいた。隣のクラスのユリ組のバッジをつけていた。
気になった私は、彼らにそっと近づいてみた。するとこんな会話が耳に入ってきた。
「みづきちゃんは、神様だね。」
「どうして?」
「だってさ、みんなが知らないもうひとつの世界を簡単に見つけちゃうんだもん。」
「初めて言われた。」
「うそだぁ。じゃあ、みんなはバカだね!神様とお友達にならないなんて損じゃん!」
「おともだち?」
「うん!お友達!ダメ?」
「ううん、いいよ!」
「やった!じゃあ、僕が、神様のお友達第一号!」
彼女の笑顔を私は初めて見た。
…こんな顔、するんだ。
初めて知った。
猛勉強し資格をとり念願の幼稚園教諭となった。でも子どもをみる目は幼児以下だと思い知らされた。
私は、彼女達の後ろにかがんだ。みずたまりは、もうひとつの青空と流れる雲を鮮明に写し出していた。
「先生にもみずたまりの向こう教えてよ。」
そこには虹が掛かっていた。