.。.:*Distant memory.。.:*
グッと刃物の先端がミラの肌に触れる。

「っ…………」
(やだっ………死にたくないっ………)
こわくて、声がでないミラ。

「近づかなきゃいーんだろ?」
カチャと銃を向けるリオン。

「へぇ。こいつに当てるつもりか?」

(リオー……………?)
ドクンとなるミラの鼓動。

「リオっミラちゃんいるんだぞっ」
シュウも止めるが………

バンっ………
と銃声が鳴り響く。




カランっと落ちるナイフ。
「っ…………リオンてめぇ………」
弾は船長の腕に当たり……
力が緩んだのか、ミラは解放される。
とともに、その場に崩れおちるミラ。
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