.。.:*Distant memory.。.:*
部屋を出ようとするリオン。
とっさにミラは、リオンの手をとる。

「まって………」

「……?」

そして、一呼吸おき

「リオの側にいると………安心するの。触れられると………ドキドキして、どうしていいかわからなくなるけれど……嫌じゃ……ないー……」
と、顔を赤くしながら話すミラ。
リオンは黙って、話しを聞く。

「………それにね?……リオが他の女性と仲良くしてるのみると……モヤモヤするのー………」

「ミラー………」

「リオ、女の子からモテちゃうから仕方ないってわかってるんだけれどー…」

繋いでいる手が震え、ミラが緊張しているのが伝わる。

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