.。.:*Distant memory.。.:*
「ミラっ」

グイッ
キュ………


「…………リオ、離して………」
「どこ行く気だ……。つうか、何考えて………」
抱きしめる力が強くなる。

「っ…………。私を………探してるから………」
「…やっぱり、あれみたのか。」

そう、あの捜索状を出したのはミラの婚約者だった。

「お願い離してっ。…………もう…………いやなの………」

「お前はいいのかよ………あの王子と…結婚なんかして……」

「私………お姫様だから。……リオとは違うのっ」
「ミラ………」
< 177 / 227 >

この作品をシェア

pagetop