.。.:*Distant memory.。.:*
ミラは、ちょうどいいサイズの木の株に腰掛ける。

そして、首にかけていた手のひらサイズの
懐中時計を外す。
中を開くと、キラキラと輝いており、
針が静かに動いている。

「やっぱり思い出せない…。」

懐中時計をみながら、
ミラはそう呟く。

小さい頃から持っていた懐中時計。



それは……
あの時、リオンからもらったものだったが、
ミラは思い出せなかった。
しかし、何故か捨てれずに
今も大切に持っていた。
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