恋愛喫茶店 ~罪と一緒にスイーツを~
「すいません!ほんっとにすいません!」
頭を下げた。まわりから見れば、自分の体が90度の直角を作っているように見えるくらいに。
「いいよ、いいよ。実は出張に行ってて、最近帰ってきたばかりだったからね。わからなくて当然だよ。」
わははと大きく笑う。バンバンと叩かれた肩は、少し痛かったけど、許してくれたみたいだ。
「どうして、倉庫なんかにいたんですか?」
「ちょっと、情報収集の為にね。」
わからない、というような顔をすると、店長は言葉を続ける。
「この倉庫は、店の裏側にあるから、ついつい世間話をしてしまう人が、多いんだよ。簡単に言えば、サボれるってことね。」
「じゃあ、注意する為に、あそこに?」