恋愛喫茶店 ~罪と一緒にスイーツを~
「あー、それで、何て言ってたんだっけ?」
「18と19ページが見当たらないの。コピーし忘れてない?」
見落としてないかと、ペラペラと資料を確認しながら言う。
「そうかもしれない。100ページくらい一気にコピーしたからな。ないならまたコピーしとく。」
「お願いね。そろそろ10月だし、油断してたらあっという間に12月になるし。」
「わかった。……悪いな、資料集めることしかやってなくて。」
「いいよ。最初に決めたじゃん。ケンイチが資料集めて、私がまとめるって。」
「それは、そうだけど……大変じゃないか?」
「ケンイチも大変でしょ。この資料、私達の大学にないものだし、わざわざ他の大学まで行って借りてきたんじゃないの?」
「資料集めろって言われたから、集めただけだって。そんなに大変ってわけじゃない。」
「私も、まとめるのは大変じゃないよ。」
つまり、お互い様。どっちも頑張ってるんだから、そんなことは気にするなと言いたいらしい。
「じゃあ、まとめるのは頼むよ。でも、ちょっとお茶でも飲んで休もう。朝からずっとやってるし。」