恋愛喫茶店 ~罪と一緒にスイーツを~

震える足(あかり)




「今日から、斉藤君が、日下さんと同じ所で働くことになるからよろしくね。」



スーパーにやってくると、いきなりこんなことを言われてしまった。



「あの場所は、私1人でも十分できます。正直に言うと必要ないんですけど…」



もちろん、嫌だ。


新しく入った斉藤君は、私が倉庫に行く度に、手伝いましょうかと声をかけてくる。




それがうざったくて、無視したり、別にいらないからと返事をしても、へこたれた様子なんて全然なくて。




それがますますムカついて、もう話もしたくないのに1人で仕事しているから、どうしても倉庫には何度も行かないといけない。





そして、また言われる。



「手伝いましょうか?」って。




まるで、私が1人でやっているのが間違っていると言いたいみたいに。
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