恋愛喫茶店 ~罪と一緒にスイーツを~
「な、なにするの?」
そう言った彼女の声は、少し強がって、でも怯えていて。
「ずっと見てるのもヒマなので、ちょっと作業させてもらってもいいですよね?」
「手伝い」とは言わない。これは俺が勝手に決めて、勝手にやったことだ。
4段目は俺の身長では、楽勝だった。作業をしていると、自然と後ろを向くことになる。
「そういえば、いつも1人ですよね?」
「そうよ。それが、悪いの?」
初めてまともに話ができた。お互いに顔を見れないから、彼女の気が楽になったせいかもしれない。