恋愛喫茶店 ~罪と一緒にスイーツを~
今、考えないといけないことは、こんなことじゃなかった。
今日は、店長に、斉藤君が私と一緒に仕事を続けていいかを聞かれる日だ。
答えを出すのは、私。
私が「いい」と言えば、続けられるし、「いや」と言えば、それで終わる。
一週間前の私なら迷わず「いや」と言っているはずなのに、いつの間にか「いい」かな、なんて思っている自分がいる。
実際、斉藤君はすごく役に立ってくれている。
私が届かない場所の仕事をしてくれたり、倉庫に行って商品を取ってきてくれたり、手が離せない時に、お客様の相手をしてくれたり……
でも、それだけじゃない。