恋愛喫茶店 ～罪と一緒にスイーツを～

マスターとバターと私（あかり）

「一週間たつけど、斉藤君とはどう？上手くやれてる？」



店の売り場を出て、事務室に行こうとしていた所を、店長に呼び止められた。



「はい。言われたことはきちんとしますし、凄く役に立ってくれてます。」



「そう。じゃあ、これからも２人一緒でいいんだね？」



「はい。やっぱり1人でできないことも、ありますし。ありがとうございます、店長。」



斉藤君と一緒に働くことになった、一週間前に店長は、私にこういっていた。



『日下さんもきっと、勉強になると思うよ』って。



上手く、言葉にできないけど、斉藤君に会って、考え方が少しだけ変わった気がする。


しかも、良い方向に。