食人姫
他に、何か麻里絵を救う方法はないかと四人で頭を悩ませたけど、どう考えても最悪の結末に結び付いてしまう。
化け物を鎮める方法を見付けなければ、麻里絵を助けた所で化け物に食われてしまうのだ。
まともな案が出せないまま、時間だけが流れて、気付けば0時過ぎ。
由奈は眠いのか、布団の上で目を開けているのがやっとといった感じだ。
「どうする、日が変わったから、儀式は今日だぞ。なのに他には何も思い付かねえ」
「そうだね……どんな儀式をするかさえ分かれば、手の打ちようがあったかもしれないのに、それが分からないんじゃあどうしようもないよね」
哲也も光も、時間のせいか半ば諦めたような弱気な発言。
この谷では、こんな遅くまで起きている事は滅多にない。
早寝早起きが、皆の身体に染み付いているのだ。
俺はというと……いつもなら部活で疲れて、22時には眠っていたけど、今日はそれほど疲れているわけじゃないから眠くない。
まともに動けそうなのは俺だけか。
「……もしかして、麻里絵なら儀式に何をするか知らされてるんじゃないか?だってそうだろ?巫女に選ばれたんだから、知らないはずがないじゃないか」
化け物を鎮める方法を見付けなければ、麻里絵を助けた所で化け物に食われてしまうのだ。
まともな案が出せないまま、時間だけが流れて、気付けば0時過ぎ。
由奈は眠いのか、布団の上で目を開けているのがやっとといった感じだ。
「どうする、日が変わったから、儀式は今日だぞ。なのに他には何も思い付かねえ」
「そうだね……どんな儀式をするかさえ分かれば、手の打ちようがあったかもしれないのに、それが分からないんじゃあどうしようもないよね」
哲也も光も、時間のせいか半ば諦めたような弱気な発言。
この谷では、こんな遅くまで起きている事は滅多にない。
早寝早起きが、皆の身体に染み付いているのだ。
俺はというと……いつもなら部活で疲れて、22時には眠っていたけど、今日はそれほど疲れているわけじゃないから眠くない。
まともに動けそうなのは俺だけか。
「……もしかして、麻里絵なら儀式に何をするか知らされてるんじゃないか?だってそうだろ?巫女に選ばれたんだから、知らないはずがないじゃないか」