食人姫
各々が、昔座っていた場所に移動し、畳の上や哲也の布団の上に腰を下ろす。
今思えば、ここで麻里絵の横に座っていたから付き合う事になったのかもしれないな。
「で?重大発表って何だよ。つまんねー話なら、他の話にするからな」
タバコの火を灰皿に押し付け、大して期待もしていない様子で哲也が尋ねた。
「ふふん、ほら、明後日に儀式やるって話は知ってるでしょ?なんと、その巫女に、麻里絵が選ばれたんだよ!」
腕を大きく広げ、満面の笑みで由奈がそう発表したけど……皆の反応は薄い。
巫女に選ばれたという麻里絵は照れているのかうつむき、未来と夏美も何だか視線を泳がせている。
そして俺たち男子はというと……。
「そもそもその儀式って何するんだよ?祭りみたいなもんか?どうせわけわかんねーお経みたいなの言って終わりじゃねえの?」
儀式の話を詳しく知らないから、麻里絵が巫女に選ばれたと言われても、その重要性が全く分からなかったのだ。
「なんで何も知らないの!?私が聞いた話だと、12歳から18歳の女の子の中から選ばれるだって。私も選ばれたかったなあ……麻里絵が羨ましいよ」
今思えば、ここで麻里絵の横に座っていたから付き合う事になったのかもしれないな。
「で?重大発表って何だよ。つまんねー話なら、他の話にするからな」
タバコの火を灰皿に押し付け、大して期待もしていない様子で哲也が尋ねた。
「ふふん、ほら、明後日に儀式やるって話は知ってるでしょ?なんと、その巫女に、麻里絵が選ばれたんだよ!」
腕を大きく広げ、満面の笑みで由奈がそう発表したけど……皆の反応は薄い。
巫女に選ばれたという麻里絵は照れているのかうつむき、未来と夏美も何だか視線を泳がせている。
そして俺たち男子はというと……。
「そもそもその儀式って何するんだよ?祭りみたいなもんか?どうせわけわかんねーお経みたいなの言って終わりじゃねえの?」
儀式の話を詳しく知らないから、麻里絵が巫女に選ばれたと言われても、その重要性が全く分からなかったのだ。
「なんで何も知らないの!?私が聞いた話だと、12歳から18歳の女の子の中から選ばれるだって。私も選ばれたかったなあ……麻里絵が羨ましいよ」