食人姫
結局俺一人では、今日あった出来事を思い返すのが精一杯。
風呂場を出て、荷物の中からタオルを取り出身体の水気を拭き取って服を着る。
風呂場から出て、哲也の部屋に戻った頃には、窓の外はもう真っ暗。
今から家に戻るのは危険だ。
当初の予定通りここで泊まらせてもらうしかないな。
「親父もババァも、今日も集会所にいるのかよ。明日が儀式だから仕方ねえか。お前ら、腹減らねえか?」
「朝飯を食べたっきりだから腹減ったな……」
勝浩のあの姿を思い出すと今でも気持ち悪くなるけど、それでも腹は減る。
「よし、由奈。お前女だろ、メシ作ってこいよ。うちにある物何でも使って良いからよ」
「なにそれ。女だから料理出来るとか思ってるわけ!?」
哲也の言葉に、すかさず由奈が反論する。
……俺は思ってないけどな。
「まあまあ。それじゃあ僕が作ってくるから。そうだな……源太、手伝ってほしいな」
「え?俺?」
どういう基準で選んだのかは分からないけど、名前を呼ばれた本人が一番困惑している。
それでも、源太は光に付いて部屋から出て行った。
風呂場を出て、荷物の中からタオルを取り出身体の水気を拭き取って服を着る。
風呂場から出て、哲也の部屋に戻った頃には、窓の外はもう真っ暗。
今から家に戻るのは危険だ。
当初の予定通りここで泊まらせてもらうしかないな。
「親父もババァも、今日も集会所にいるのかよ。明日が儀式だから仕方ねえか。お前ら、腹減らねえか?」
「朝飯を食べたっきりだから腹減ったな……」
勝浩のあの姿を思い出すと今でも気持ち悪くなるけど、それでも腹は減る。
「よし、由奈。お前女だろ、メシ作ってこいよ。うちにある物何でも使って良いからよ」
「なにそれ。女だから料理出来るとか思ってるわけ!?」
哲也の言葉に、すかさず由奈が反論する。
……俺は思ってないけどな。
「まあまあ。それじゃあ僕が作ってくるから。そうだな……源太、手伝ってほしいな」
「え?俺?」
どういう基準で選んだのかは分からないけど、名前を呼ばれた本人が一番困惑している。
それでも、源太は光に付いて部屋から出て行った。