食人姫
「さあ、どうするよ?化け物が何か分かったけどよ、もう夜だぜ?明日の儀式までに何が出来るって言うんだよ」
まだパンツ一丁の哲也が俺達を見回して尋ねる。
麻里絵が犠牲になるまでの残り時間は少ない。
「うーん……僕にもどうすれば良いか。このノートにもっと詳しく書いていてくれれば良かったのに……」
最後のページを、穴が空くほど見詰めている直人の隣で、それを覗き込む哲也。
「直人、なんだ?『なま娘』ってよ。12歳から18歳の『なま娘』って何だよ」
「哲也、これは『き娘』って読むんだ。なんだよ『なま娘』って」
「ふーん。で?どういう娘だよ。普通の娘とは違うのか?」
恐らく、本当に哲也はその意味を知らないのだろう。
直人は驚いたように目を見開いて、チラチラと由奈を見ている。
「そ、それはだね……簡単に言えば、しょしょ、処女って事さ」
何でそこで恥ずかしがってるんだよ。
顔を真っ赤にしてさ。
さては、学校でそういう話をしないグループに属しているな?
「処女ねぇ……じゃあよ、手っ取り早く処女を捨てちまえば巫女にならなくて良いんじゃねぇの?どうよ、大輔」
突然振られた話に、俺は驚きを隠せずに「は?」と首を傾げた。
まだパンツ一丁の哲也が俺達を見回して尋ねる。
麻里絵が犠牲になるまでの残り時間は少ない。
「うーん……僕にもどうすれば良いか。このノートにもっと詳しく書いていてくれれば良かったのに……」
最後のページを、穴が空くほど見詰めている直人の隣で、それを覗き込む哲也。
「直人、なんだ?『なま娘』ってよ。12歳から18歳の『なま娘』って何だよ」
「哲也、これは『き娘』って読むんだ。なんだよ『なま娘』って」
「ふーん。で?どういう娘だよ。普通の娘とは違うのか?」
恐らく、本当に哲也はその意味を知らないのだろう。
直人は驚いたように目を見開いて、チラチラと由奈を見ている。
「そ、それはだね……簡単に言えば、しょしょ、処女って事さ」
何でそこで恥ずかしがってるんだよ。
顔を真っ赤にしてさ。
さては、学校でそういう話をしないグループに属しているな?
「処女ねぇ……じゃあよ、手っ取り早く処女を捨てちまえば巫女にならなくて良いんじゃねぇの?どうよ、大輔」
突然振られた話に、俺は驚きを隠せずに「は?」と首を傾げた。