海までの道 ~あなたと私の距離~
第5章

柚葉の告白



「おはようー」


学校で会う柚葉はいつもの元気な姿だった。


「和奏、これ」と小さな紙を渡された。


  そこには、昨日はありがと。今日帰り、いいかな?


と書いてあった。


顔をあげると、柚葉と目が合う。


うん。


うなずくと柚葉からは笑みがこぼれた。



そして、チャイムが鳴り、1時間目が始まった。
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