海までの道 ~あなたと私の距離~
第6章

海の秘密



「はじめまして、藤村航太です。でも、和奏からいつも話を聞いているのでなんだか、はじめましてじゃない気分ですけど…」


「高瀬です。今日はご一緒させていただきうれしいです。よろしくお願いいたします」


『タカ先、かたいよ』


「だってよ、緊張するじゃねーか。坂井の彼氏ってことは俺、親父のような気持ちだぜ」


「何言ってるの?はじめまして。柚葉です。今日はお楽しみがあるって和奏から聞いてるんだけど」



「うん。行ってからのお楽しみだから、内緒ね。まだ、和奏にも言ってないからなっ。じゃ、乗って」
< 156 / 236 >

この作品をシェア

pagetop