海までの道 ~あなたと私の距離~


「ねぇ、和奏、夜も楽しかった?」


顔を覗き込むようにしながら、柚葉は私に聞いてくる。


『なにぃその言い方。ちょっとHだよ』


「だってさ、和奏いい顔してるもん」


『そういう柚葉だって、いいことありましたって顔だよ』


「…うん。先生のこと好きになってよかった」


柚葉はやっぱり男の人と二人きりになるのは怖かったらしい。


悠ちゃんとのこともあったし…


でも先生は…
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