海までの道 ~あなたと私の距離~
「なんだ、坂井。その、よかったって?あー、また、お前たち仲良しすぎだぞ。何やってもばれちゃいそうだよな」
「先生、でもあのことは内緒だから、安心して」
「えっ…」
『なに、なに。気になる。柚葉なんのこと。私にも教えてよ』
「だめ、これは先生と二人だけの秘密だから。ねっ」
「ねっ…っていわれてっも」
『あやしいなぁ。柚葉のそのにやけた顔も』
真っ赤になったタカ先とかわいい笑顔の柚葉を見て、こっちまで幸せな気持ちになる。