海までの道 ~あなたと私の距離~


9月になり、新学期を向かえまた、いつもとかわらない学校生活が始まった。


進学する子、就職する子とそれぞれが自分の進路に悩み、進むべき道を選んでいた。


私は…どうなっていくのだろう。


自分自身がわからない不安の中で、これからの和奏としての道を見つめていた。


なかなか眠れない夜。


秋の月は美しい。


澄んだ夜空に輝く星と、虫たちが騒がしく鳴いている。


航太もこの月を見ているのだろうか。


明日は金曜日。


土曜は航太は仕事が休みだろうか?


会いたいな。


そんなことを考えていると、着信音が響いた。


航太だ。
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