海までの道 ~あなたと私の距離~
「和奏、先生に進路相談しに行くんだけど一緒に行かない?」
『うん。いいよ』
柚葉と一緒に教官室に向かった。
「失礼します」
「おぅ、入っていいぞ」
部屋にはタカ先一人だけだった。
「じゃあね。私は先に帰るからね」
『どうして?柚葉が相談あるんじゃないの?』
「ううん。私は相談済み。今日は和奏の番」
『柚葉…』
「まぁ、座れ」
私はタカ先の机の隣に出されたパイプ椅子に座った。