海までの道 ~あなたと私の距離~
―会いたい―
じゃなきゃまた、自分が揺らいじゃいそうだったから。
航太からの返信が来た。
―ありがとう。6時に迎えに行く―
今は航太に会える喜びを感じよう。
航太の車が見えた。
足が震える。
「航太さんもお前と同じ気持ち何じゃないか」
タカ先の声が聞こえた。
車に近づきドアを開けた。
「よかった、和奏。来てくれたんだね」
航太がフゥーと深呼吸をした。
『やっぱり私と航太は同じだね』
私はつい笑ってしまった。