海までの道 ~あなたと私の距離~


? ? ? のまま、

話をしてくれている女の子に引っ張られるように


2-Cのクラスに入り、席に座る。


担任らしき先生が、出席をとり始めた。


「井上柚葉」


「はーい」


さっき私の手を引いていた子だ。


ゆずは って言うんだ…


ぼんやりしていると、背中をつつかれた。


「…わかな…」  


「和奏、返事。」


『あっ、はい。はい。』


「おい坂井、朝からぼんやりして、大丈夫か?」


『…はい。大丈夫です』 …たぶん…
< 48 / 236 >

この作品をシェア

pagetop