海までの道 ~あなたと私の距離~
? ? ? のまま、
話をしてくれている女の子に引っ張られるように
2-Cのクラスに入り、席に座る。
担任らしき先生が、出席をとり始めた。
「井上柚葉」
「はーい」
さっき私の手を引いていた子だ。
ゆずは って言うんだ…
ぼんやりしていると、背中をつつかれた。
「…わかな…」
「和奏、返事。」
『あっ、はい。はい。』
「おい坂井、朝からぼんやりして、大丈夫か?」
『…はい。大丈夫です』 …たぶん…