海までの道 ~あなたと私の距離~
『まぶしい…。朝? 私、寝ちゃったんだ』
階下へ降りると、
「どう? 気分は?」
『もう大丈夫だよ。…ママ、ありがとう』
「学校行ける?朝ごはんは少しでもいいから食べて行くのよ」
『うん。シャワー浴びてくる。それから、食べるから』
熱めのシャワーを頭から浴びる。
鏡に映る自分を見た。
これは夢なのか。それとも今まで和香として過ごしてきた時間が夢だったのか。
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