海までの道 ~あなたと私の距離~


「ごめん、俺、どうしてこう突っ走っちゃうんだろう。」


『よかったぁ。探していた本で。私もこの写真集大好きだから、その気持ちわかるから。』


そう言って、航太に本をさしだした。


「ありがと、大切な写真集だから気をつけて扱います。あっ、でも俺あわて者だから、もしよければ、名前書いといてもらえる。編集部の奴らにもわかるように」



私は、持っていたマジックで、本の裏に waka と書いた。
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