海までの道 ~あなたと私の距離~
「なんだかさ、あいつじゃないみたいなんだよな。笑っているいつもの元気なんだけど、何て言うか魂ぬけているって言うかさ…」
『うん。私も感じてるよ。いつもの柚葉なんだけど、なんだかさみしそうに見えるんだよね。何かを我慢しているような、自分を抑えているような。でも、なにかあったら、自分からきっと話してくれるはずだから。』
「そうだな。大切な人を信じることは大事だからな。坂井しっかり考えてんなぁ。それになんだかお前といると生徒と話してる気がしないんだよな。素直に自分の気持ちが言える相手というか、同級生感覚っていうか。」