20xx年からの贈り物
そして今、自分は下校道である運動公園の並木道を自転車で駆け抜けている。

上を向くと木々がちらつき、葉と葉の隙間から西日がかかった青空がのぞく。
「ふわぁーん。」
見上げるついでに飛行機のプロペラ音のような、奇声をあげてみた。

中学で支給されるヘルメットがカタカタ鳴った。



< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop