涙〜あなただけが〜


茜ちゃんはきっと私が晴人のことを
どう思ってるのか聞きたかったんだよね


「そっか、良かったあ...」




恋、か

したくないっていったら嘘になる

でも小学六年生に恋なんて言ったって
ピンとくる人なんて多いはずない


実際の私がそうなんだから。



だから私は話を聞くだけで十分

晴人のことを好きな茜ちゃんの話を聞くだけで。



「協力...してくれる?」


「もちろん!」






こんなにも簡単に決めてなければ

深くあなたに関わっていなければ

今とは違う気持ちでいれたのかな






この時から私は晴人の気持ちを踏みにじってた


"分からなかった"



そんな言葉では済まされない


ごめんなさい

ごめんなさい



そして、ありがとう







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